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Aşağıda verilən 70 qısa mətn, JLPT imtahanı üzrə hazırlaşanlar üçün N3 və N2 səviyyəsindədir.Heroqliflər orta səviyyəyə aid olduğuna görə oxunuşları verilməyibdir.

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1.

スポーツクラブは運動するために行くところだ。しかし、私の母にとっては、それ以上の場所であった。

85歳になる母は、今、スポーツクラブに通っている。実は、母は半年前に転んで腕を骨折し、それ以来すっかり元気をなくしてしまっていた。食欲が落ち、体重も減った。骨折は3週間で治ったが、腕を動かす訓練のための病院へはあまり行きたがらなかった。

ところが、そんな母がある日、友達に誘われて近くのスポーツクラブに通い始めた。すると、たった一ヶ月で全く違う人のように元気になったのだ。病院でもスポーツクラブでも、無理をせずにできるトレーニングを一人一人に考えてくれる。しかし、元気な若い人たちと同じ場所で運動したり、同じくらいの年の仲間と一緒に頑張ったりすることは、スポーツクラブだからできたのである。そして、それが母の生きる力を引き出してくれたのだろう。

スポーツクラブは運動するだけの場所ではない。それ以上の価値があるのだ。私は、今、母の通うスポーツクラブに心から感謝している。

2.

東京に就職活動で行った時、電車で移動中に人身事故に遭遇した。電車は送れ、会社説明会の開始も遅れた。飛び込み自殺だったらしく、周りの人に話すと、「迷惑」「自分の家で死んでほしい」という声が聞かれた。

私は今、就職活動の真っ只中で、その厳しさを実感しているが、自殺した人もつらい事情があったのだろう。人が亡くなったことよりも、電車が遅れたことが問題視されるのは悲しい。自分のことだけでなく、他人のことを考えられる社会になってほしいと思う。

3.

ある政治家のスピーチを聞いて感動した一人の学生、「スピーチの準備にはどれぐらい時間がかかるのですか。」と質問した。政治家は「それはスピーチの長さによります」と答えた。学生が「今日は長いスピーチでしたから、きっと長く準備をされたんでしょうね。」というと、政治家は「そういうことではありません。いくら話してもいいのなら、今すぐできますが、5分のスピーチを頼まれたら、準備に2週間はかかるでしょう。」と答えたそうだ。

4.

ジョギングは、走ることを楽しむスポーツです。せっかくジョギングを始めても、2日か3日でやめてしまう人がいます。そういう人は、走る楽しみを見つけられないまま、走ることは苦しいものだと思ってしまうのです。

走る楽しみは、目標を少しずつ高くていくことで生まれます。例えば「2キロを15以内で走る」という目標を決め、それに向けて計画を立てる。目標のとおり走られたら、次の目標を決める。この繰り返しが走る楽しみを生むのです。

それには、計画をしっかり立てることが大切です。これからジョギングを始めようと思っている人は、次のようにするといいでしょう。まず、最初の一ヶ月は、とにかく2キロを、1キロ10分程度の速さで走ることから始めます。これは、走るより歩くのに近い速さです。これから、初めて走る人にも難しくありません。疲れたら、歩いてもいいのです。次第に、1キロを8分、7分とスピードを上げていきます。1キロ7分の速さで走ると「歩き」よりも「走り」ひ近くなります。

次の一ヶ月はかかる時間を気にしないで2キロを走り、次の一ヶ月は3キロを走るというように、少しずつ距離を延ばしていきます。個人差がありますので、走る距離もスピードも、自分の力に合わせて無理のない計画を立ててください。1キロ5分の速さで走り続けられたら、マラソンの大会に出る力があると言っていいでしょう。

このように、目標を決め、計画を立てて走ることで、ジョギングを楽しむことができるのです。

5.

タイム・ネットワーク会社
人事ご担当様

いつもお世話になっております。

このたび、求人情報サイト「求職ならこちらへ」にて貴社の募集広告を拝見し、「ウェブログ設計と維持」にたいへん興味を持ちましたので、応募させていただきます。
貴社のご要請に応じて、こちらの履歴書を添付いたしましたので、ご検討のうえ、面接の機会をいただければと心より願っております。

なお、履歴書に現住所の電話が書いてありますけれども、現在在学中で、平日は大学に通っていますので、ご連絡をいただく際は携帯電話にお願いできますでしょうか。どうぞよろしくお願いします。

敬具
東京国際大学
鈴木美和子

6.

忘年会のご案内

拝啓 時下ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、この一年を振り返り、下記により忘年会を開催いたします。ご参加くださいますようお願いいたします。
 
敬具

1.
日時: 平成25年12月28日(土) 午後15時~午後19時
2. 場所: ミドリホテル
     東京都品川区広町1-2-3
3.
会費: お一人様 5000円
4. 担当者: 山田太郎
5. 連絡先: 0123-456-789

※参加を希望される方は12月20日までに弊社担当者にご連絡くださいますようお願いいたします。
以上

7.

好きな人と会話をするのなら、禁句(注1)にしたい言葉がある。それは「はい」と「いいえ」だ。例えば、「海外旅行に行ったことある?」という質問に「いいえ」で返してしまうと、終わりだ。別に相手の話に肯定も否定もするな、と言っているわけではない。「はい」と「いいえ」は使わず、別の表現に言い換えてみよう。「海外旅行に行ったことある?」という質問に「行ったことはないけど行ってみたい。一番行ってみたいのは中国。万里の長城を実際に見てみたい」そう言うと、相手は興味を引かれ、会話がさらに続くことだろう。

(注1)禁句(きんく):使わないほうがいい言葉

8.

第5回 日本文学館文庫大賞
作家になる夢、叶えませんか?作家志望の方の作品募集中。

原稿用紙50枚以上300枚以下の文章作品を募集します。小説、エッセイ、詩、童話などどれもご応募いただけます。また横書き、縦書き、どちらでもいいです。
大賞 3名  無料で出版
最終締め切り 2013年7月15日

*氏名・年齢・郵便番号・住所・電話番号・連絡可能時間帯を書いた別紙(注1)を添えてください。
*作品の返却(注2)はいたしません。コピーでの応募をおすすめいたします。

詳しくはホームページ(http://www.nihonbungakukan.co.jp)をご覧ください。
ご不明の場合は、お気軽にお問い合わせください(0120-71-5050・通話無料)。

(注1):別紙(べっし):別の紙
(注2):返却(へんきゃく):借りていた物や預かっていた物を返すこと

9.

みどり電気の川崎さんから次のメールが届いた。

件名:みどり電気の新製品のご説明について
丸友商事(株)
香川 竜 様
メールを拝読いたしました。
弊社の新製品にご質問をいただき、心から感謝いたします。

早速ですが、製品の説明に伺いたいと思います。
来週、以下のどちらかで貴社に伺わせていただきたいのですが、いかがでしょうか。

日時: 4月17日(水) 14:00~15:00
    4月18日(木) 10:00~11:00
ご連絡をお待ちしております。

みどり電気(株)
川崎 裕太

10.

学校では、難しい顔をしていると一生懸命に勉強していると見てくれる。[1]険しい表情をして、額に汗を流して勉強していると「偉いね」と言われる。

 しかし、これは、本当によい勉強法ではない。難しくて面白くないと感じることは、身につかないことが目に見えている。勉強は、楽しいと感じる人ほど、身につき、成績もよくなるのだ。

 中学生のころ、西岡君という友人がいった。彼は数学や理科は誰にも負けないくらい、いつも成績がよかった。そんな西岡君は、いつも楽しそうな表情をして勉強をしているのだ。難しい顔をして勉強することがよいことだと思っていた私は、[2]いつも不思議だった。数学や理科の話をすると、笑いながら教えてくれる。

 ある日、西岡君に「なぜそんなに成績がいいの」と聞いてみたことがある。すると「[3]」というあっさりした返事が返ってきた。

 学生のころに聞いた言葉は、そのとき軽く聞き流していた。しかし、実際に社会に出て、仕事のできる人や頭の切れる人は、決まって「楽しんでいる人」だ。難しく険しい表情をしている人は、仕事が遅くて、質が悪い。嫌いだという感情があると、スピードが落ちて、熱心さ、集中力、根気が欠けてしまう。

 私は昔、難しい顔をしている人が頑張っている人だと思っていたが、大きな間違いだったのだ。本当に頑張って成果を発揮(はっき)できる人は、楽しんでいる人なのだ。

11.

この冬の3ヶ月間、私は会社の仕事でアメリカに行っていました。私は日本料理の店にはまったく行きませんでした。外国にいる時は、その国の料理を食べたいと思っているからです。ところが、3週間経った12月の終わりの頃、なぜか正月は日本料理を食べたいという気持ちになってきました。日本人の友だちの奥さんに、材料はどこへ行ったら買えるのか聞いてみました。[1]そういうのをまとめて売っているスーパーがダウンタウン注1にあるから、今から頼んでおくといいと教えてくれました。

これには本当にびっくりしました。15年前、まだ学生だったころの冬休みにここへ遊びにきたとき、日本料理の店に行かなければ、正月の料理は食べられなかったのです。それが今、安い値段で簡単に買えてしまうのですから、これは大きな変化です。

[[2]この15年の間に何があったのでしょうか。ここに住んでいる日本人が増えたのでしょうか。それとも、日本料理の人気が高くなったのでしょうか。どちらも正しいように思えるし、どちらも違うような気もします。とにかく、正月に日本料理が食べられたのは、嬉しいことでした。

(注1)ダウンタウン:下町。商業地域。

12.

最近都市の中心部に住む日本人が増えるにつれ、日本料理の人気は高くなった。

言葉には人の心に影響を与える力がある。暗くて否定的な言葉をあなたの中から排除(はいじょ)すれば、明るいあなたに生まれ変わる(注1)ことができる。まず、排除してもらいたい言葉は「できない」という一言だ。それを使えば使うほど、あなたの可能性はどんどん小さくなり、やろうというやる気まで小さくなる。どうしても「できない」としよう。「難しい」は少しでも可能性が残っていることを表現する言葉だ。だから、あなたの心の電気を真っ暗にすることはない。

(注1)生まれ変わる:いままでとはまったく別人のようなすぐれた人になる。

13.

日本には「食べ合わせ」と言う言葉がある。食べ合わせとは食事のときに一緒に食べると体にいいとか,体に悪いという組み合わせのことである。少し前の時代なら子供でも一つや二つは必ず言えるような常識だった。うっかり食べ合わせの悪いものを食べてしまって、ものすごく悪いことをしたかのように親に怒られたという人もいる。

 最も有名な例として、うなぎと梅干を一緒に食べるとよくないと言われている。天ぷらとスイカを一緒に食べるのは本当にお腹を壊す原因になるし、きゅうりとトマトはお互いの栄養を弱くしてしまうのだそうだ。(中略)

 でも、医者の友人は食べ合わせよりもっと気をつけなければならないのは薬の飲み合わせだと言っていた。ちゃんと医者の説明を聞かずにいろんな薬を一緒に飲むと、予想しない効果が現れてしまうこともあるという。実際に、それが原因で別の病気になってしまった人もいるという。最近では、もらった薬の成分表や、飲み合わせの悪いものなどを書いたものが医者からもらえるし、ネットには専門のサイトもある。

14.

学校では、難しい顔をしていると一生懸命に勉強していると見てくれる。[1]険しい表情をして、額に汗を流して勉強していると「偉いね」と言われる。

 しかし、これは、本当によい勉強法ではない。難しくて面白くないと感じることは、身につかないことが目に見えている。勉強は、楽しいと感じる人ほど、身につき、成績もよくなるのだ。

 中学生のころ、西岡君という友人がいった。彼は数学や理科は誰にも負けないくらい、いつも成績がよかった。そんな西岡君は、いつも楽しそうな表情をして勉強をしているのだ。難しい顔をして勉強することがよいことだと思っていた私は、[2]いつも不思議だった。数学や理科の話をすると、笑いながら教えてくれる。

 ある日、西岡君に「なぜそんなに成績がいいの」と聞いてみたことがある。すると「[3]」というあっさりした返事が返ってきた。

 学生のころに聞いた言葉は、そのとき軽く聞き流していた。しかし、実際に社会に出て、仕事のできる人や頭の切れる人は、決まって「楽しんでいる人」だ。難しく険しい表情をしている人は、仕事が遅くて、質が悪い。嫌いだという感情があると、スピードが落ちて、熱心さ、集中力、根気が欠けてしまう。

 私は昔、難しい顔をしている人が頑張っている人だと思っていたが、大きな間違いだったのだ。本当に頑張って成果を発揮(はっき)できる人は、楽しんでいる人なのだ。

15.

先日、友人を訪ねて岐阜に行きました。待ち合わせの時間まで少し時間があったので古い和傘の店があったので入ってみると、「いらっしゃいませ」と元気な声で店の主人が迎えてくれました。

和傘作りは江戸時代から続く技術で、明治時代まではどこの町にも必ず1人や2人職人(注)がいたそうです。しかし、日本に西洋文化が入ってくると、今私たちが日頃使っているような、作るのも簡単で値段も安い洋傘がいっきに全国に広まりました。

今年の79歳になる主人の加藤さんはいま、各県に1人か2人いるかいないかという和傘職人(注)の1人です。和傘づくりをやめようと思ったことがあります。そんなある日、たまたま店の前を通りかかった外国のお客さんが「和傘は日本人の性格をとてもよくあらわしているね」と言ったのを聞いて、(1)「ああ、やめちゃだめだ」と、考え直したそうです。   

加藤さんは、「まだまだ元気だから、あと10年は大丈夫。」と笑顔を見せてくれましたが、わたしはとてもさびしい気持ちになりました。

(注)職人:身につけた技術によって物を作り出したりする職業の人。

16.

フランスのパリでは犬を飼っている人が多いが、散歩につれていく犬がアパートの玄関を出たところでフンをしても、それをかたづける人はだれもいないと、パリに長く住んでいる日本人が書いています。東京の住宅地を歩いていると、私がよく見る犬の散歩には、わりばし注1と紙袋を持っている人が多いので、フンで道路を汚すことを悪いと考えている人は[1]日本のほうが多いのではないかと思います。フランスでは犬を散歩させる人がフンをかたづけるのは、掃除をする人の仕事をとってしまうのだというのが[2]ふつうの考えのように思えるからです。

しかし、その考えはおかしいと思います。町の中で犬をつれて歩くには、町の美しさを守るという気持ちが必要なのではないでしょうか。なぜかそう思ったかというと、「パリの歩道には犬のフンがとても多く、それをかたづけるためには年間7000万フラン注2(約12億円)かかる」という新聞記事を読んだからです。そのお金はだれが出しているのでしょうか。

(注1)わりばし:使うときに二つに割るはし。
(注2)フラン:フランス・ベルギーなどの旧通貨単位。

17.

あなたの目はいくつありますか。
 もちろん「二つ」と答える人がほとんどでしょう。
 たしかにそのとおりですが、[1]それだけではいけないのです。失敗を避けて成功につなげるためには、三つの目を持ちましょう。
 まずは一番目の「鳥の目」です。勉強でも仕事でも、いきなり細かいところから着手(ちゃくしゅ)するのは、かしこい方法ではありません。自分の現在地が把握できないのでは、頭の整理がしにくくなり、大きなストレスの原因になります。
 だからこそ鳥の目です。鳥になり、高い位置から下の様子を把握(はあく)することから始めるのです。本であれば[2]を見ます。建築であれば設計書(せっけいしょ)を見ます。仕事であれば目的や段階などを知ります。難しく思えることも、大体の構成(こうせい)が分かると、取り組みやすく(注1)なります。
 次に「虫の目」で見ます。虫は、小さい生き物です。地に面した低い位置にいるからこそ、上からは見えなかったことが見えてくるようになります。ターゲット(注2)を絞れば、虫のように狭く深くを心がけ、徹底(てってい)するのです。
 最後に「魚の目」です。魚は、目には見えない川の流れを体全体で感じ取っています。あなたは魚の目を持ち、どの方向へ流れていくのかを読み取ります。勉強にも仕事にも流れがあります。歴史の勉強も流れを理解すれば、覚えやすく忘れにくくなります。仕事でも流れを理解すれば、取り組みやすく忘れにくくなります。
勉強でも仕事でも使える三つの目を持ちましょう。

(注1)取り組む:全力でする
(注2)ターゲット:目標

18.

騙される経験は学校では教えてくれない。だから私たちは、人生のどこかで必ず一度は騙される。学校で教えてくれないので、免疫力(めんえきりょく)がないのだ。場合によっては、大きな痛手を負う(注1)こともある。ないほうがいい騙される経験だが、誰もが一度は通る関門(注2)だ。そういうときには、損をした経験をいい勉強ができたと言い換えましょう。数少ない(注3)経験だからこそ、しっかり教訓(きょうくん)を得てください。騙された金額は、授業料だと考えればいいのだ。そういうふうに受け入れたとき、人生では本当の損はなくなる。

(注1)痛手(いたで)を負う:大きい被害や損害を受ける
(注2)関門(かんもん):通りにくいところ
(注3)数少ない(かずすくない):少数である

19.

 会話では、本とは違い、どこが大切な部分なのか分かりにくいときがある。本では大切な部分が太字で書かれていたり、大きく書かれていたりしているため、見てすぐ分かる。それに対し、会話では、声の強弱(きょうじゃく)程度でしか意味の強さを表現できない。しかし、日常会話で大声で話すのは品がない。そんなときの決まり文句(注1)がある。「本当は」を使うのだ。日本には本音と建前という文化がある。どの言葉が本当の言葉なのかが分かりにくいと感じることがある。しかし、相手が真剣な表情を浮かべて「本当は」と言えば、後に続く言葉は本物だ。もし、相手が「本当は」と言ったら、本音が聞けるチャンスだ。

(注1)決まり文句:内容がだいたい決まっている話

20.

日本の電車は時刻表の通りに走ると聞いていたが、初めて新幹線に乗ったときも、駅に着く時間がぴったっりだったので、驚いた。早い速度で長い距離を走っているのに、ほかの電車と同じように走られ、本当にすごいと思った。何百キロもある長い距離を遅れたり早すぎたりせずに、どうやって走っているのだろう。鉄道会社に勤めている知り合いに聞いてみた。

聞いて驚いたのだが、新幹線は、停車する駅の到着時間、出発時間だけではなく、停車しない駅を通り過ぎる時間も、8時5分15秒や8時5分30秒のように、15秒単位で決まっているのだそうだ。運転士は、その細かく決められた時間を守るため、いつも速度を考えながら運転している。停車駅の数キロメートル前からホームに入るまでは、コンピューターが速度を決めて運転するが、それ以上は、運転士が運転する。次の駅に着くまでの残り時間と距離をいつも意識し、頭の中でいちばん適当な速度を計算して走らせているのだそうだ。最後にホームの決まった地位に電車を止めるのも、運転士だ。

運転士になるためには、厳しいトレーニングが必要で、特に距離と時間から適当な速度を計算する訓練をしっかり受けなければならないそうだ。新幹線が時刻表の通りに走れるのは、運転士の厳しいトレーニングのおかげなのだ。

この話を聞いてから、新幹線に乗ると、速度が微妙に変わるたびに、「ああ、今、運転士は適当な速度を計算して、速度を変えたんだ。」と思い、旅が以前より楽しめるようになった。

21.

涼しい日が続いていますが、お元気でいらっしゃいますか。すっかりごぶさたいたしまして、申し訳ありません。

春にはお花見にお誘いいただいて、本当にありがとうございました。楽しい三日間を過ごすことができて、嬉しかったです。

さて、こちらでは、10月20日から「蟹賞味会」が行われます。本場のかにの味を味わいながら、地元独特な民族舞踊を楽しむことができます。賞味会はご存知の「金山湖」にて行います。

もし、ご都合がよろしければ、ぜひお越しいただきたいと思います。

また、お便りいたします。

追伸:先日、お願いした「新日本語能力試験N3模試」の原稿チェックが終わりましたら、郵便にてこちらにお送りください。

22.

最近、新しいタイプのピーマンが店に並ぶようになりました。このピーマンは、今までのものとは形も味も違っています。それまでピーマンというと、若さと強いにおいのため、子供にとっては、嫌いな野菜の一つでした。

しかし、この新しいタイプのピーマンは、ほとんど苦くなくて、においもあまりしません。小学生に試食してもらったら、約8割が、生で食べてもおいしいと答えたそうです。子供も好きになれるピーマンの誕生です。

実は、この新しいタイプのピーマンの研究には、10年もかかっています。その出発点は、外国産のとうがらしです。これは日本人には辛すぎるものでしたが、偶然辛くないものが見つかったのです。その後、そのとうがらしの良い点を利用して、新しいタイプのピーマンが作られたということです。

この新しいタイプのピーマンが作られるまでは、親が子供にピーマンを食べさせるのは大変でした。そんな親たちも、楽になると言って喜んでいるそうです。

23.

カタログ送付のご案内
拝啓
だんだん暖かくなってまいりましたが、お元気でいらっしゃいますか。
さて、このたび、当社では、業務用のSMA専用印刷機の新製品を開発いたしました。この製品のご紹介のカタログをEMSでお送りしましたので、お受け取りくださいますようお願いいたします。当社の業務用にぜひご検討いただければ幸いと存知ます。
何かご不明な点がございましたら、山崎までご連絡ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
敬具

24.

これはある国で行われた、すしの大会についての記事である。

先日、「すし一番」という大会が行われ、各地から集まった15人のすし屋が、すしを作るはやさと、皿に並べたすしの全体的な美しさを競争した。

参加者のほとんどは、10年以上の経験がある人たちだったが、今年の優勝者は、すし屋になって5年目の27歳の若者だった。

優勝者には日本旅行がプレゼントされ、旅行中には、有名な日本料理店で食事をしたり、料理を作っているところを見学したりすることになっている。優勝者は、日本に初めて行くので、とてもうれしいと語った。

25.

市役所に、子供たちが描いた「緑の丘から見た町の景色」の絵が飾られていた。その中に一つ、ほかとは違う絵があった。ほかの絵には丘から見える家や木などが描かれているのに、その絵だけは、紙全体が青い色で塗られ、あちらこちらに白いものが描かれていた。たぶん、この絵を描いた子供は、丘の上から町を見ているうちに空の青さと流れていく雲に心をひかれていったのだろう。そして、その空の美しさを紙いっぱいに描いたのではないだろうか。

26.

中田真澄様

今回は、ご結婚祝いのパーティー会場に、レストラン「はな」をご予約いただき、ありがとうございました。日時とだいたいのご出席人数は伺っておりますが、一度お料理、お飲み物の内容について、ご相談したいと存じます。申し訳ございませんが、こちらにいらっしゃる日を知らせていただけないでしょうか。

なお、最終的な人数については、パーティー当日の3日までにご連絡くださいますようお願いいたします。

レストラン「はな」

27.

子供のころ住んでいた町には小さな神社があって、そこには大きな桜の木が1本あった。私は、その桜の木が大好きで、よく木のそばで、友達とおしゃべりをしたり、本を読んだりした。春には毎年美しい花を咲かせるので、遠いところからも多くの人が花見に来ていた。

引っ越してから20年以上その町に行く機会がなかったが、先週、仕事で行くことになった。ちょうど桜の季節だったので、神社にも行ってみた。

桜は、昔ほど美しく咲いていなくて、がっかりした。そして、花見客もあまりいなかった。よく見ると、桜の木の周りはロープで囲まれ、近くに行くことができなくなっていた。神社を掃除していた人に、その理由を聞くと、根の上を踏まれすぎて、桜が枯れそうになったからだと話してくれた。桜は根を土の中の浅いところに広げるため、根の上を踏まれると、土が固くなって呼吸ができなくなるのだそうだ。

木のそばに行けなかったのは残念だったが、早く元気になって、また美しい花を咲かせてほしい。

28.

日本人は、魚をあまり食べなくなり、肉を食べるようになったと言われているが、実際はどうなのだろうか。

ある研究所が、料理の材料について男女約1,000人に対して調査を行った。それによると、1年前に比べて自宅で魚料理を食べることが増えた人は27.0%で、減ったと答えた人は(15%より)かなり多い、魚料理のイメージは「体にいい」が82.7%で、最も多かった。魚は健康にいいという知識が広がっているからだろう。その次は、「おいしい(72.1%)」だった。私は、年をとればとるほど、魚が好きになると思っていたが、そうではないらしい。魚を「おいしい」と思う人が多い年齢は、60代、20代、30代、50代、40代の順番であった。

その結果から、日本人は最近また、魚を食べるようになってきていて、若い人にも魚好きが多いということがわかる。

29.

水はとても大切です。人間は、水を飲まなければ、だいたい三日間しか生きることができない、と言われています。水は、一人に3リットルぐらいは必要です。

地震が起こると、ガス・水道・電気が、使えなくなることがあります。非難用品の中には、必ずミネラルウォーターなどを用意しておきましょう。

水を用意してなかったら、なくなったりしたらどうでしょうか。阪神大震災では、給水車が来るまでに3~4日、水道が直るのに一ヶ月以上かかったところもあります。その間は、自分で水を集めることになります。

一番いい方法は、普段から地震が起こったときのため、お風呂のお湯を流さずに溜めておくことです。

30.

これは交流会の出席予定者に届いたメールである。

交流会にご出席のみなさん

こんにちは、田中です。

今週土曜日の交流会は、「ナポリ」というイタリア料理のレストランにしました。12時からです。

 「ナポリ」の場所ですが、地下鉄南北線の朝日駅から歩いて10分ぐらいのところにあります。わかりにくい場所にあるので、みんなで一緒に店に向おうと思います。朝日駅の1番出口に11時45分に集合してください。車で直接行く人は、前日までにメールをください。

それでは、愉しみにしています。

31.

歯を守るには、甘いものを食べ過ぎないことや、食後の歯磨きが大切なのはもちろんだが、かむ回数を増やす努力も重要だと聞いた。時間をかけて、何度もかむことで、あごの力が強くなり、歯も丈夫になるそうだ。

それで最近わたしは、ハンバーグをステーキに替えたり、りんごの皮をむかないで食べたりしている。ハンバーグなどの軟らかい食べ物は、かむ必要があまりないので、歯にいいとは言えないからだ。いろいろな工夫で、かむ回数は増やせるのだ。

32.

中村さん、
おはようございます。

昨日プリンターが故障したので、川名電気に修理を頼みました。修理の人は、10時に来てくれるそうです。わたしは授業があるので、修理の人が来たら、プリンターの場所に案内をお願いします。

故障の内容ですが、印刷するときに紙にインクの汚れがついてしまいます。実際に印刷した紙がプリンターのところに置いてありますから、それを修理の人に見せて説明してください。

修理がすんだら、午後のゼミの資料を人数分用意しておいてください。

下田

33.

これは図書館からのお知らせである。

ふじ図書館をご利用の皆様へ

いつもふじ図書館を利用していただき、ありがとうございます。
本、CDの整理を以下の日程で行います。この整理期間中は、図書館は休館いたします。ご注意ください。
12月9日(月)~12月12日(木)
休館中は窓口での返却はできません。本は入り口横にある返却用の図書館ポストに入れてください。CDについては、ポストの利用はできませんので、12月13日以降、窓口にお返しください。
ご協力をお願いいたします。

11月29日
ふじ図書館

34.

わたしは、家の近くを毎日散歩していますが、今日はいつもと違う道を歩いてみました。ぶらぶら歩いていると、どこからか花のいいにおいがしてきました。知っている香りなのに、それがどんな花なのか思い出せませんでした。でも、そのとき自然に、昔住んでいた家のことを思い出しました。

それ」は、田舎の、広い庭がある家でした。祖父と祖母も一緒に住んでいて、にぎやかな毎日でした。隣の家の明子ちゃんという女の子と、家の裏にある山に行ったり、近くの川に行ったりして、よく一緒に遊びました。「なつかしい思い出」です。

どうしてあの時、昔住んでいた家のことを思い出したのか、わたしは不思議でした。家に帰ってから、昔の写真や祖父、祖母の写真を見ながら、しばらく考えました。そして、昔住んでいた家の庭には、春になると、白くて小さな、かわいい花がたくさん咲いていたことを思い出しました。その花は、今日道を歩いていたときの、あの花と同じ香りだったのです。

35.

ある中学生から私のところに一通の手紙が寄せられた。その内容は、「歴史の教科書に壁画の写真が出ていて、ピラミッドの壁画と紹介されているのだが、それで正しいのだろうか」というものだった。

さっそくその教科書を見て驚いた。載せられている写真は、そのピラミッドとはなんの関係もない、千数百年も後の時代につくられた王墓の壁画であったのだ。

これは、たいへんな間違いである。何がたいへんな間違いなのか。千数百年の時代の隔たりが問題なのではない。もっと根本的に重要な問題がある。それは、ピラミッドの中には絵が描かれていないという事実が、まったく無視されていることである。

そもそも、クフ王の大ピラミッドなどの第四王朝までのピラミッドには、壁画も文字も描かれていない。第五王朝末期のウナス王のピラミッドになって、ようやくピラミッド内部にピラミッド・テキストといわれるヒエログリフが刻まれるようになるのだが、それでも絵が描かれることはなかった。すなわち、あらゆる時代を通じて、ピラミッドの壁に絵が描かれることは、いっさいなかったのである。

36.

まず、「何度読んでも飽きない」もの、というのが第一条件です。そのためには、「興味のあるもの」「好きなもの」を選ぶといいでしょう。自分が詳しく理解しているジャンルの文章は、たとえマニアックでも専門用語が満載でも、「自分のもの」にすることができ、生き生きと読むことができるものです。

加えて、「自分に合ったもの」かどうかも意識しましょう。例えば、おじいさんの一人語りの体験談は、20代の女性にとっては身近に感じにくく、理解しづらいかもしれません。また、スピーチなどを使う場合は、「話者を尊敬できる」「内容に共感できる」ものにするといいでしょう。そうでないと途中で嫌になりますし、納得していないものは「伝えよう」という気持ちにもなれません。

物語の朗読の場合、時代や文化背景がわかりやすいものの方が、映像を頭に描く作業が容易です。私がセミナーなどで日本文学の英訳をよく朗読するのは、日本人である私にとって、最も視覚化しやすく、伝えやすい素材だからです。なお、子供向けの物語の中でも、絵本などの「もともと絵が付いている」文章は、視覚化の訓練にはあまり適さないので、絵が少ない作品を選ぶといいでしょう。

37.

軍人役を任されてまず思ったことは、外見的に強く見せなければならないということでした。ユ・シジンは特殊戦司令部チーム長という役どころですから、まずは筋肉をつけるしかありません。また、強靭な印象を与えるために、ダイエットも並行していました。ロープ降下訓練、アクション訓練、射撃訓練、アルファチームとしての集団戦の訓練などさまざまな訓練を行いました。ナイフを使用して戦うため、剣術訓練を一番熱心にやりましたね。

38.

言葉をしっかり学ぶことは、文化を学ぶことでもあります。けれども時に、言葉と文化はぶつかり合います。犬にまつわる言葉は、その良い例です。アメリカ文化において、犬の地位は高いのでしょうか、低いのでしょうか?言葉に着目すると、二つの異なる話が見えてきます。

アメリカ文化において、犬が愛されなかった時代は私の記憶にはありません。私は「名犬ラッシー」と「名犬リンチンチン」を見て育ちました。この二つの人気テレビ番組では、コリーとジャーマン・シェパードが主役でした。二匹とも、全エピソードでヒーローでした。何度も人命を救い、いつも「人間のいちばんの友だち」だったのです。今でもこの二つの番組をYoutubeで見ることができます。話はそれますが、英語を勉強したり、1950年代や60年代のアメリカの生活について学んだりするのには、楽しい方法かもしれませんよ。犬派の人にとっては、なおさらです。

このようなヒーロー犬は別として、私たちの多くが子どもの頃、家で犬を飼っていました。こうした犬はペットで、皆かわいがっていたわけですが、現代の犬のかわいがり方は、全然違います。最近では、犬の飼い主の多くにとって、犬はもはやペットではなく、家族です。犬は「赤ちゃん」あるいは「毛皮のある赤ちゃん」であり、自分はその「親」だというわけです。独身の女性や男性が、土曜日の夜、友だちと出掛けたりデートしたりするよりも、自分の飼い犬と過ごすのを好む、というのも珍しいことではありません。ある人たちにとって、犬は配偶者の代わりであり、またある人たちにとっては、子どもの代わりなのです。犬は飼い主と一緒に寝たり、自分専用の形状記憶ベッドを持っていたりしますし、手作りの食事を取り、高価なビタミン剤やサプリメントを服用し、誕生日パーティーではプレゼントやケーキをもらいます。

それでも、文化の中で犬の地位が高いにもかかわらず、否定的な表現が氾濫しているのです。Dogは、醜い女性や信用ならない男性など、あらゆる好ましからざる人物の猫写に使われることがあります。このことを、今回のアメリカ大統領選挙の間に思い出させられました。ドナルド・トランプは、特にツイッターで長いこと人々を侮辱してきた経歴を持ち、相手を「犬」呼ばわりしたり、「あいつは犬みたいに惨めにクビになった」などという表現を使ったりしています。こうした表現をあまりにも頻繁に使うので、マスコミは、それをもって彼が性悪であることの証しだと報じました。トランプは犬の何たるかをわかっていないし、おそらく一匹も飼ったことがないのだろう、とマスコミは主張したのです。

It’s a dog’s lifeは古くからある表現で、暮らしが厳しくつらいことを意味します。これは皮肉な話です。というのも、最近では、とてもたくさんの犬がぜいたくに暮らしているのですから。悲しいことに、野良犬や劣悪な環境で飼われている犬もあまりに多く、彼らは間違いなく厳しい生活を送っているわけですが。とはいえ、人がこの言葉をどう使おうと、近頃の「犬の暮らし」とは、かなり快適でありうるのです。

39.

皆さんは健康管理にどれくらい気を配っているでしょうか。

経営者や起業家などハードに働いている人ほど健康管理を入念にしているものです。

ビジネスと健康管理は全く関係ないと思われるかもしれませんが、実は非常に重要な関係があります。どんなビジネスでも、自分の頭や体を動かして、結果を出します。つまり、自分で自分に的確に指示して動かすということ。ある意味、ビジネスパーソンはアスリートのようなもので、健康管理がきちんとできていないと、競争社会で戦い、ベストな結果を出し続けることができません。

朝起きた時から頭がしっかり働き、体はシャキッとしている。疲れにくく集中力が長く持続する。疲れたら、すぐに疲労を回復させ、ストレスを発散させる。そして次の日も全力で仕事ができる。そういうベストなコンディションを整えるために、健康管理はとても大切なのです。

では、どうするか。人間の体は食べたものでできていますから、いかに体にいいものをバランス良く食べるか、そして適宜運動するかが、基本の健康管理になります。そうして体の隅々がスムーズに動いて、かつ抵抗力がつくことが重要です。

抵抗力というのは、雑菌に対して有効と言われます。雑菌に対する抵抗力がないと、体が弱っている時や精神が弱っている時に病気に発展することもあるので、体と精神の両方に抵抗力が必要です。

しかし、多忙なビジネスパーソンが食事の栄養バランスに気をつけたり、定期的に運動したりするのはなかなか難しいでしょう。

できれば楽に、効率的に健康管理をしたい。そんな人には、「習慣化」と「フォーマット化」をお勧めします。日常生活の中に、決まった型を組み込んでしまうのです。

私の場合、夜はほぼ毎日会食の予定があって、炭水化物や脂質を取ってしまうので、夕食を自分で調整するのは難しい。そこで、朝食と昼食で1日に必要な栄養素を取ります。この時に、メインディッシュや炭水化物は取らないでカロリーを抑え、3食全体のバランスを調整しています。

例えば、朝はサラダを中心にして、納豆やキムチなど体内の酵素を活性化するものを食べます。昼はサラダとスープのセットで済ませます。外食はせず、コンビニで買ってオフィスで食べる。コンビになんて健康に悪いと思われるかもしれませんが、野菜をたくさん食べようと思ったら、むしろコンビにのほうがいいというのが私の持論です。お気に入りのサラダと、鶏肉とショウガをベースにした具だくさんのスープを毎日買って食べています。

次に運動です。以前はジムに通っていたのですが、起業してからは通う時間が惜しくてやめてしまいました。そこで朝、家の周りを走っています。電車での通勤時や移動時に1駅前で降りて歩く。乗り換える時に駅構内をかなり歩かないといけない駅を、あえて使うこともあります。

例えば、東京の大手町駅や永田町駅は、知らず知らずのうちに長距離を歩かされますね。電車に乗っている間も、座らずに立っているようにしています。
こんなふうに、普段の行動に運動を組み込んでしまうのが、習慣化するコツです。

精神の抵抗力をつけるには、ストレス発散が重要です。本来は、ストレスをためないことが大事なのですが、そうは言ってもたまっていきますよね。

そこで、自分なりに何をしたらストレスを発散できるかをあらかじめ知っておく必要があります。なるべくその日のうちに解消し、リセットする。

私の場合はおいしいものを食べることが好きなので、夜の会食がストレス発散になっています。

運動は、体だけでなく心にも有効的。朝、走ると心も体もスッキリします。

最悪の発散方法は、飲酒だと思います。適量ならいいのですが、ストレスが多ければ多いほど酒量も増えてしまいがち。その瞬間は嫌なことを忘れるかもしれませんが、飲みすぎは体に良くないですし、カロリーも取りすぎて睡眠の質を下げてしまいます。ビジネスパーソンの健康管理としてふさわしい方法ではありません。なるべく健全なストレス発散方法を見つけましょう。

一流のアスリートのように、日々ベストな結果を出し続けるには、こうした「習慣化」や「フォーマット化」は当たり前の心がけと言えます。

40.

現代は、(1) 時間がどんどん加速されているとも言われます。何事にも「早く、早く」とせかされ(注1)、時間と競争するかのように忙しさに追われていることを、大人たちはこういう言い方をしているのです。いつも同じ速さで時間が流れているはずなのに、時間の間隔(かんかく)が短くなったような気分で追い立てられて(注2)いるためでしょう。それをエンデ(注3)は『モモ』という作品の中で「時間どろぼう」と呼びました。ゆっくり花を見たり音楽を楽しんだりする、そんなゆったりした時間が盗まれていく、という話でした。(2)
いつも何かしていないと気が落ち着かない、現代人はそんなふうになっています。

その一つの原因は、世の中が便利になり、能率的になって、より早く仕事を仕上げることがより優れていると評価されるようになっているためと思われます。競争が激しくなって、人より早くしなければ負けてしまうという恐れを心に抱くようになったためでしょう。「時間は金なり」となってしまったのです。

しかし、それでは心が貧しくなってしまいそうです。何も考えずにひたすら決められたことをしていて人生が楽しいはずがありません。ゆっくり歩むからこそ、道ばたに咲く花に気づいたり、きれいな夕日を楽しむ気分になれるのです。私たちは、時間を取り返し、もっとゆったりした時間を生きる必要がありそうですね。

(池内了『時間とは何か』による)

(注1) せかされる:急がされる
(注2) 追い立てられる:ここでは、何かをしないではいられない気持ちにさせられる
(注3) エンデ:ドイツの児童文学者

41.

“練習のための練習”が行われているというチームがたくさんあります。練習は本番(ほんばん)の試合のために存在すべきものです。本番で最高の実力を発揮(はっき)させるためにすることを、練習と呼びます。すなわち、休養することが試合にとって、今、最もするべきことだとすれば、休養こそ勝つための練習といえるときがあるのです。休養はサボることではなく、時として練習なのです。

42.

会社勤めの生活は楽だった。

楽しくはないが、楽だった。

ずっと一人で生きてきた後で、集団に入ってみると、その居心地(いごこち)の良さ、安楽さに驚くのである。一人の時は、朝目覚めて寝るまで「何をすべきか」という判断、決定を自分でしなければならない。つまり、それを「自由」というのだが、実力のない者には自由は重すぎる。一日中、選択(せんたく)と決断をし、その結果を自分一人でひき受けねばならない。

43.

これはビジネス文書に限ったことではないのだが、何であれ文書を書いていると、少しばかり緊張感を覚えるものだ。書きながら、頭の中でこんなことを考えている。

この書き方でいいのかな。

これ、ひどく下手な書き方じゃないだろうか。

これでわかるかな。

そういう気がしきりに(注1)して、ちょっとしたプレッシャーになっている。だからこそ、文章を書くのは苦手だ、と思っている人もいるのじゃないだろうか。

しかし、その逆もまた真である。文章を書く面白さとは、そういうプレッシャーを感じながら、なんとか諸問題をクリアして、一応のものを書き上げることにあるのだ。
テレビゲームが楽しいのと同じ理屈(りくつ)(注2)である。あれは、攻略(こうりゃく)する(注3)のが簡単ではない様々な障害をかわしながら(注4)、次々に問題を解決していって、なんとかクリアしていくところが面白いのである。むずかしいからこそ、うまくやったときに楽しいのだ。

文章を書くのも、(1)そういうことである。これでいいのかな、と一抹いちまつの(注5)不安を抱えながら、なんとか書いていくってことを楽しまなければならない。

別の言い方にすると、文章というものは、書く人に対して、うまく書いてくれ、と要求してくるのである。なぜなら、文章とは人と人とのコミュニケーションの道具だからだ。この例外は、自分だけにわかればいいメモと、絶対に他人に見せない日記だけである。

それ以外の文章は、必ず、書く人間のほかに、(2)読む人間がいて完成されるのだ。そして、書いた人の伝えたかったことが、読んだ人にちゃんとわかってこそ、文章は役をはたしたことになる。

(清水義範『スラスラ書ける!ビジネス文書』による)

44.

大手ハンバーガー店が今月16日から30日まで、新商品がまずかったら全額返金するというキャンペーン(注)を実施する。通信販売などでは、注文した商品が気に入らなければその代金を客に返金するという保証制度は一般的だが、ハンバーガー店のような外食産業では非常に珍(めずら)しい試みだ。味への自信を示すことが目的で、全国で一斉に行われる。返金は当日限りで、期間中1人1回のみ、それから商品を半分以上食べていないことが条件だ。

(注)キャンペーン:ここでは、販売方法

45.

森はいつも独特な香りに包まれ、さわやかに感じられるが、それはある物質の効果によるものだ。その物質は、木々が動けない体を守るために自ら作り出すもので、木につく虫や細菌(さいきん)(注)の増加を防いだり、落ち葉や枯れ木(かれき)が腐(くさ)ったときなどに生じる嫌なにおいを消したりする働きを持っている。さらにその物質には、人間の神経を安定させる効果もあるという。私たちが森林に入るとリラックスした気分になるのは、このためだ。

(注)細菌(さいきん):非常に小さくて目に見えない生物

46.

以下は、雑誌のコラムである。

日本の家の寿命

もし家を建てるなら、どんな家がいいですか。もちろん長く住める家がいいですよね。日本で町を見渡してみると、頑丈そうな建物が並んでいます。ところが、ある調査によると日本の家の平均寿命は、英国77年、米国55年に比べて短く30
年ほどだそうです。「1」結果になったのでしょうか。

原因の一つに、戦後の日本の特殊な住宅事情があるようです。第二次世界大戦後、日本では、家不足が深刻だったため、質より量を優先させて家が作られました。しかし、経済が成長して生活に余裕が生まれると、人々はより質の高い家を求めるようになります。そこで、それまでの家は次々に「2」そうです。その結果、町には、今のような頑丈そうな質の高い住宅が立ち並ぶことになったのです。

また、日本人の住宅観も原因として「3」。日本には、家はそこに住む家族に合わせて建てるという考え方があります。たとえば、将来子供が生まれ家族が増えることを考えて建てた家も、子供が成人して独立してしまうと、夫婦二人だけの生活には合わなくなります。そのため、年をとった夫婦ためには住むのに適した家へと建て替えるのです。そんなふうに家族の形が変わったとき、今まで住んでいた家を建て替えることも少なくないそうです。

「4」、日本では家を建て替えることが多いために、家の平均寿命が短いという調査結果になったのだと思います。平均寿命30 年というのは、30
年で壊れてしまうという意味ではないのです。もし皆さんが、自分のために、家族のために、日本で家を建てるなら……どんな「5」。

 47.

イヌの散歩をしていると、最近ではイヌも挨拶の仕方を忘れてしまったのではないかと思ってしまいます。集団行動を経験したことがあるイヌ、もしくは(注1)、飼い主からイヌらしい教育を受けて順位制(注2)を感じることができるようになったイヌは、道でほかのイヌにすれ違い近づいたときには挨拶らしいことをします。ところが、集団行動の経験もなく、家でも甘やかされて育ってイヌは。現代のヒト社会のように挨拶をしないように見えます。挨拶をするイヌが、ほかの挨拶なしのイヌに対して威嚇する(注3)ことが観察されます。ところが、この挨拶犬が子イヌと遭遇したときには、子イヌが挨拶をできなくても威嚇をしないことが多いのです。挨拶犬にとって子イヌであるというシグナルがなんなのかわかりませんが、とにかく子イヌと成犬とを区別したうえで挨拶のあるなしを判断しているようです。

イヌの挨拶行動は、生得的(注4)あるいは習得的(学習的)のどちらでしょうか?順位制にしたがった行動ができるようになったイヌでは、イヌ社会での経験がなくてもある程度の挨拶行動ができることから、生得的であるといえます。また、より儀式的な挨拶行動が円滑に(注5)実行されるためには、ほかのイヌとの集団生活があったほうがよいことから、習得的な部分もあるといえるでしょう。

(注1)もしくは:または
(注2)順位制:上下関係にもとづいてできた順序の決まり
(注
3)威嚇する:ここでは、ほえて相手を怖がるせる
(注4)生得的:生まれたときから持っている
(注5)円滑に:スムーズに、滑らかに

48.

関係の複雑さに驚いているのではないでしょうか。こんなはずではなかったと、抱いていた理想が崩(くず)れそうになることがあるかもしれません。特に、自分とは異なる価値観を持った上司や先輩(せんぱい)から無理な仕事を頼まれたときなど、強くそう感じることでしょう。時には先輩の言葉につい反発(はんぱつ)(注1)したくなることもあるでしょう。しかし、そんなときにはまず相手の考え方を受け入れてみてください。信頼関係を築くにはある程度の時間が必要であり、その後で自分の考えを述べればよいのです。それまでは自分を抑(おさ)えることも大切で、それが社会人としての訓練でもあります。

人間にとって心身ともに健康であることが理想的だが、新しく社会に出た若者たちは、時にはうまくいかないことに出会い、自信を失うこともあるだろう。経験から言うと、同僚(どうりょう)や先輩の温かい言葉が耳に入らなくなってしまうのは、そういう、自分に自信がなくなったときであることが多い。その結果、今まで築いてきた人間関係まで壊(こわ)してしまうことさえある。自分の周りの人たちを大切にして、助言(じょげん)(注2)を生かしていく気持ちを持つためには、まず自分のこれまでの努力を肯定的にとらえてみよう。結果が完璧(かんぺき)でなくても、「よくやった」と自分自身に言えると、他の人の言葉も素直(すなお)に聞くことができるようになる。

(注1)反発(はんぱつ)する:言い返す
(注2)助言(じょげん):アドバイス

49.

皆さんは寄付をしたことがあるだろうか。異常気象で食べる物が不足して困っている人や、地震で家を失った人のためにわずかながらもお小遣(こづか)いから寄付した経験を持つ人は多いだろう。その寄付に対する考え方に、今、新しい動きが起こっている。

ある会社では、社員食堂で低カロリーの定食を食べると代金の一部が寄付金となって途上国(とじょうこく)(注)の子供たちの食生活を支援する、というシステムを取り入れている。社員としては体調管理につながるだけでなく、人を助けることができ、会社としては社員の健康を支えながら社会貢献(こうけん)ができるので、社員にとっても会社にとっても一石二鳥というわけだ。

また、「寄付つき」の商品を販売する企業も増えている。特定の商品を買うと売り上げの一部が寄付されるというもので、他の商品と比べるとやや値段は高いが、商品を買えば、同時に寄付できるという手軽さが消費者に歓迎され、売り上げを伸ばしているという。

これまでの寄付はわざわざ募金の場所へ足を運んだり、銀行からお金を振り込んだりしなければならないものが多く、社会貢献に関心はあっても寄付をするのは面倒だと実際の行動には移さない人も少なくなかった。そこに目をつけたのが新しい寄付の形で、これまでと比べ手軽に寄付できるようになり、社会貢献がしやすくなった。さらに、企業にとっても自社のイメージの向上や売り上げの増加などメリットの多い取り組みとなっている。

このように寄付は慈善(じぜん)のためというばかりでなく、寄付をする側にもプラスになる活動としてとらえ直され始めている。

(注)途上国(とじょうこく):経済成長の途中にある国

50.

写真家の北井一夫さんから教えてもらったことでもあるのだが、僕は写真は50.50
の表現物だと思っている。カメラを間に置いた向こう側とぼくとの表現性が、フィフティ.フィフティ(注1)の割合で成り立っている。つまり100
パーセント僕の表現だと恐れ多くていえないのだ。向こう側が表現しているものをカメラでサッと横取りして(注2)いるにすぎないでも一方で、その表現だと認めてカメラを向ける僕がいるからこそ、向こう側の表現が生かされて像に結実する(注3)わけだ。

注1:フィフティ.フィフティ:50 対50、半分ずつ
注2:横取りして:奪う
注3:~~に結実する:~~として完成する

 

51.

以下は、ある会社が新商品の発表会で来場者に渡した案内である。

ご案内

本日は東西インテリア新作べッド発表会にご来場くださり、まことにありがとうございます。

商品購入(こうにゅう)(注1)をご希望のお客様は、受付でお渡ししたご来場者カードに商品番号をご記入いただき、販売スタッフにお渡しください。販売スタッフがお届け先やご希望日をお伺いし、その後、お会計となります。なお、その際に会員証を提示(ていじ)(注2)されますと5%割引とさせていただきます。

何かご不明な点がございましたら、お気軽に販売スタッフにお声をおかけください。

52.

「きみに10億円やるから、好きなように使ってみなさい」

そう言われたら、実は困ってしまう人がけっこう多いんじゃないだろうか。

家を買って、車を買って、海外旅行して…。そんなみみっちいことを考えていたら、10億円は使いきれない。個人が10億円使うというのは、実は大変なことである。

「10億円あったら…」といつも考えながら、夢を描いてみたらどうだろう。

といっても、10億円を手にするなど想像したこともないから、最初はリアリティーを感じないだろう。しかし、しかし、じっと考えていると、心の奥底にしまっていた「本当にやりたいことが見えてくるはずだ。」それがあなたの夢である。

「いくら夢を描いたところで、実際には10億円も稼げないんだから仕方ない」

あなたは、そう考えるだろうか。それは違う。たしかに10億円稼ぐのは不可能かもしれない。しかし、「10億円の夢を描けば、10億円を手にすることは可能なのだ。」

それは、あなたの夢に賛同する人があらわれるからだ。夢に向かっていくあなたの真摯な姿勢にに賛同して「お金を出そう」と言い出す人もいるかもしれない。「一緒にやろう」と協力を申し出る人もいるかもしれない。夢とは、そのぐらい価値があり、人を動かすことができるものなのだ。

大切なのは、10億円を稼ぐ人間になることではなく、10億円分の夢を描くこと。そしてその大きい夢に見合うだけの大きい人間になっておくことである。

53.

秋中市役所 企画課

 秋中市では、市民の皆様のご協力のもと、住みよい町づくりに力を入れてまいりました。昨年度は中央公園の整備を行い、皆様より高い評価をいただきました。

来年度は秋中駅前の広場づくりに取り込む予定ですが、市民の皆様からご意見やご提案を広く伺い、計画に反映させたいと考えております。つきましては、別紙のアンケートにお答えいただき、同封の返信用封筒に入れて、7月末日までにご返送くださいますようお願い申し上げます。

なお、町づくり事業の詳細は市役所ホームページでご覧になれます。

54.

以下は、保護者に向けて書かれた文章である。

最初に知っておきたいのは、保護者が嫌いなものは、子供も好きになれないということです。普段から「まずい、嫌い」と聞かされているものを美味しいと思えないのは当然です。また、嫌がるものを無理に食べさせても、いやな思い出が残るばかりで、よい結果は出ません。

それに対して、最初は苦手だった食べ物でも、周囲の大人たちが「美味しいね」と笑顔で食べている姿を見て興味が湧き、食べられるようになるkとがあります。つまり、偏食をなくすには「親子で一緒に楽しみながら」がコツなのです。

55.

以下は、ある漫画家が書いた文章である。

僕はいままで数多くの漫画やアニメで未来をイメージしてきた。未来を「想像」し、そこから作品を「創造」してきた。僕にとって想像と創造はごく近しい、混じり合ったものだと言っていいだろう。

では、イメージすること、想像することについて考えてみよう。僕は想像には二種類あると考えている。可能性が希薄でも許される「空想」と、確度の高いデータに基づいた「予測」だ。

空想は幻想的な意味での夢見る世界。予測はやがてこうなるだろうという現実の延長線上に浮かぶものだ。この二つが自分の頭の中で組み合わせられ、出来上がっていくものが僕にとっての「想像」だ。

「空想」の中には途方もないこともある。子供のときに考えていたこととなんら変わりがない、突拍子もないものも含んでいる。「夢」と言い換えてもいいだろう。しかし、夢や空想だけではどこかものたりない。そこで、現実の延長線上にある未来についての予測が必要になってくる。しかし、空想が現実からかけ離れるばかりかといえばそうではないし、予測が必ず現実を言い当たるというものでもない。どちらも、未来をイメージする=想像することのうちにあるのだ。

(中略)

僕は空想も予測も好きな少年だった。子供の頃から「想像」することが大好きだった。しかし、僕が「想像」をただの「想像」に終わらせず、作品を作るという「創造」へと結び付けてきたのはなぜだろう。僕自身はあまり意識してこなかったことだが、こうして考えてみると、やはり「何のために描くのか」という言葉が浮かび上がってくる。

「想像」するだけなら一人でしていればいい。あるいは、友人たちとのおしゃべるで十分だろう。しかし、「創造」するためには、そこに「何のために」という強い動機が必要なのだ。

僕が「想像」したことをもとに作品を「創造」することで、もしかしたら、その作品をきっかけに何かが変わるかもしれない。僕も人類の一人として、この地球がよりよい方向に進み、幸福な未来へとつながっていってほしい。

大げさなことはあまり言いたくないが、大きな目的として、「地球の未来のために」僕は作品を描いているのかもしれない。

56.

事柄にもよるが、一般に、飽きる人間の方が下等で、飽きない人間の方が上等と思われている。特に、相手が書物であるような場合は、飽きることは悪いこと、と最初から相場が決まっている。しかし、人間の精神の成長は、しばしば、飽きるという形で現れることがある。飽きるというのは、今まで面白かったものが面白くなくなるということである。自分の心の歯車と噛み合わなくなるということである。

57.

マスコミで毎日のように環境問題が取り上げられているが、本当に「環境問題」と言っていいのだろうか。

 地球温暖化にしろ、森林破壊にしろ、エネルギー資源の不足にしろ、これらはどれも人類によって起こされた問題である。しかし、このような問題を環境問題と呼ぶことで、人は無意識のうちにその問題から目をそらしているのではないか。むしろ「人間問題」と呼ぶことで自分の問題としてとらえることになり、未来の環境を変えることができるのではないだろうか。

58.

いい文章はそれを読む者に充実した時間を作り出す。知識が人を喜ばせる必要はない。技巧が人を楽しませる必要はない。人を利口にし、快く酔わせるよりも、それを読んで本当によかったと思わせる文章を書こう。

文章にとって何よりも大事なのは、すぐれた内容としてそのまま相手に伝わることである。したがって、いい文章には「いい内容」と「いい表現」という二つの側面がある。

どれほど凝った多彩な表現が繰り広げられても、その奥にある内容がつまらなければ、文章全体として価値が低い。それでは、いい内容はどのようにして生まれるのだろうか。すぐれた内容を生み出す特定の手段のようなものは考えられない。小手先の技術といったものは役に立たない。自己を取り巻いて果てしなく広がる世界のどこをどう切り取るか、それをどこまでよく見、よく考え、よく味わうか、そういうほとんどその人間の生き方とも言えるものがそこにかかわっているからである。豊かな内容は深く生きることをとおして自然に湧き出るのだろう。

一方、どれほどすぐれた思考内容が頭のなかにあったとしても、それが直接人の心を打つことはできない。というよりも、言語の形をとることによって、それがすぐれた思考であることがはじめて確認できるのである。その意味で、文章表現は半ば発見であり、半ば創造である。いい内容がいい表現の形で実現し、いい文章になる。逆に言えば、すぐれたこtばの姿をとおしてしか、すぐれた内容というものの存在を知ることはできないのである。

59.

恐れてはいけないとか、不安を持ってはいけないとか言われることがあるかもしれない。しかし、恐怖や不安は、車にたとえればブレーキである。車の安全にとって重要なのはアクセルではなく、ブレーキなのだ。アクセルをふかしてスピードを出すことより、危険を察知してブレーキをかけて止まったり、スピードを落としたりすることで事故は防げる。その意味で、ブレーキのない車を走らせることはできないのだ。われわれ人間も恐怖や不安という名のブレーキを使って、自分たちの安全に役立てることが大切だ。

60.

「最新の意味が、辞書に載っていない、」とはよく言われることである。保守的すぎる、と。辞書は、その点、小回りがきかない。けれども、最新の意味を辞書に載せたとたん、その意味が消えてしまったらどうだろう。その辞書は、もう使われもしない古い意味を載せていることになる。だから、辞書の編者は、新しい意味が、日本語の中に、きちんと定着するかどうかを見極めている。保守的というより、慎重だと言ってほしい。

61.

A

1969年に人類は初めて月に到達した。その後も人類の夢はとどまらず、各国は国の誇りをかけて莫大な費用を使い、先を争うように宇宙開発を進めてきた。

しかし近年、多くの国でこのような状況が問題となっている。多額の国家予算を使うにもかかわらず成果が見えにくい宇宙開発に対して、国民が疑問を感じ始めたんおだ。

現在、世界には環境問題や資源問題など速急に解決しなければならない課題が数多く存在する。同じように多額の費用を使うなら、宇宙開発よりも身近で現実的な問題を解決することの方が優先されなければならない。政府は、我々の生活に直結するような問題にこそ、予算を使うべきである。

 B

宇宙開発に伴い近年の科学技術が発展したと言ってもよい。宇宙開発は、特に気象観測や通信、交通システムの分野で、人間生活の向上に大きく貢献してきた。人工衛星技術の進歩により信頼性の高い気象予測が可能になるなど、身近な生活でも、私たちが多くの恩恵を受けていることは誰もが認める事実だろう。

 しかし近ごろ宇宙開発に対して否定的な意見が多く聞かれるようになってきた。確かに、莫大な費用の割りに目的も成果も不明瞭だ。

だが、宇宙開発は短期間で成果が得られるものではない。これまでの成果を生かすためにも、長期的な視野に立って研究開発を進めていくべきではないだろうか。

62.

以下は、これから就職する人に対して書かれた文章である。

好きなことをしてもお金にはならない、というのが普通の考え方です。一日中ただ好きなゲームをしていてよい、などという職業はありません。でもじつは自分の「好き」をきわめるとかならずそこにだれかほかの人のニーズがあって、仕事があるということを覚えておいてください。

(中略)

いまは人々の「好き」が多様化しつつある時代です。食べ物の好みや服の好みだけではありません。細かいライフスタイルのちがいに人々が価値を見いだすような時代です。カタログにないもっとちがう商品はないだろうか?これとあれの中間のサービスはないだろうか?といったぐあいです。

 これまで大きな企業が機械的にマーケティングをして提供してきたような「売れる商品」「売れるサービス」では対応しきれないようなモノ、サービス。これを「ニッチ(すき間)」とよぶことがあります。いまはまさにこのニッチが広がりつつある時代です。

こうしたニッチに気づくことができるのは、何かが「好き」な人です。自分の好みを突き進めていくと、そこに何かの不足を感じる。その不足がじつはほかの人も欲しがっていた何かかもしれない、というわけです。

 何かを好きな人ほど、何かに不足を感じている人ほど、それを仕事に変えていくことのできる可能性があります。

63.

以下は、ある農作物の販売者が書いた文章である。

自分の手で作物を育ててみると、それが食べられるようになるまでどれだけ手間がかかるのかがわかる。また天候不順などに見舞われたら作物ができないこともある。米や野菜は、工場で生産される製品のように、自動的・安定的に生産できるものではなく、自然の恵みの中で、人の手がかけられて自分たちの手元にまで届いているのだと実感する。

そうすると、たとえばお店で売られている野菜の値段を見ても、「これまでとは違った見方になってくる。」ただ単に安ければいいというものではないと思えてくる。

価格というのは、現代社会では物に対する一つの評価基準である。安いということは、それを価値の低いものとみなしているといえる。一所懸命作ったものに安価な値段がつけられてしまうと、作り手としては非常にがっかりしてしまうことは想像に難しくない。

食料という、われわれが生きていくうえで欠かせないものでも、ほかの品物と同じように商業主義の中に組み込み、商品の一つとして同じ土俵の上で競わせることが、はたしてほんとうにいいのだろうか。われわれの命をつなぎ、命を守るものを、安価競争に巻き込んでしまっていいものだろうか。

食べ物の作り手が、いいものを作りたいというモチベーションを失ってしまったら、最終的に困るのはわれわれ消費者なのだ。生きるための対価を支払っていると思えば、とにかく安ければいいという安易な選択はできあにはずだ。

だから、僕がやっている「青空市場808」では、他店と安価競争をするつもりはまったくない。もちろん、相場というものがあるので、それを参考にしているが、基本的には生産者に価格を決めてもらい、そのうえで販売価格を決める。

 一方、お客さんに対しては、なぜそのような価格になるのか、説明できなければならない。

どのようにしてこの作物は作られているのか。味にはどんな特徴があるのか。農薬は使っているのかどうか。

(中略)

今、小売りが果たすべき役割は大きいと思う。小売りは生産者との信頼関係を築き、その信頼を消費者に伝えていく。一方で、安全や安心を求める消費者の声や、商品の評価を生産者に伝えていく。こうすることで、消費者の農薬への理解が深まり、ひいては消費者の健康な暮らしと命が守られていくのである。

64.

学歴があっても学力がない人は教えた仕事だけは本当にきちんとやります。しかし、自分で考えることに積極的ではないので進歩が遅い。一方、体力があっても根性がない人はあきらめが早い。それはいまの仕事で自分に何が求められているかを突き詰めて考えていないから、やる気が湧いてこないのです。

つまり、「この2タイプ」は自分の仕事に対して無関心なのです。少なくとも上司の目にはそう映ります。

65.

以下は、ある会社が出したメールの内容である。

お客様各位

いつも「ジミック」のプリンターをご愛用いただき、ありがとうございます。

さて、弊社では、お客様がプリンター用インクを追加購入なさる際に、定価の5%引きでお求めいただいておりますが、この7、8月中に購入のお申し込みをされたお客様には、さらにお得な特別割引価格でお届けいたします。この機会にご利用いただければ幸いです。詳しくはホームページをご覧ください。

今後とも「ジミック」の製品をご愛用くださいますようお願い申し上げます。

66.

A

「新入社員をしかったら会社に来なくなってしまった。」「若い社員のしかり方がかわらない。」こんなベテラン社員の悩みを聞くことが多くなった。今の若者は親から大事に扱われ、しかられた経験がほとんどないまま大人になってしまった。上司からしかられると、ショックに耐えられない、なぜしかられたのかわからないと言う若者が多い。

しかし、共に会社の一員であり、上司には部下を育てる義務がある。時にはしかることも必要だ。人間はミスをするものなのだから、いつも褒められてばかりなんてことはない。誰にでも、しかられて初めて誤りに気づいたという経験があるはずだ。人間はそれをきっかけに成長するものだ。

B

部下のミスを指摘するのは上司の務めだ。しかし、それは必ずしも部下をしかることではない。確かに、しかれば部下は自身の失敗に気づく。だが一方で、部下は上司を恐れるだけで、なぜ失敗したのか、どうすれば同じミスをせずにすむかを落ち着いて分析することができない。最近の若い社員はしかられた経験が乏しいため、しかられると自分が否定されたと感じてやる気を失ってしまう者もにる。

そういう場合には、上司はしかる代わりに「どうしたんだ。君らしくもない。」と穏やかに言うのはどうだろうか。こう言えば相手を認めつつ、失敗した事実をわからせることができる。これなら部下も現実を受け入れることができ、その原因を考えるはずだ。

67.

暑い夏、外を歩くと汗が出る。汗を止めるために冷房のきいた部屋に入る。誰もがしがちな行動だが、実は私たちの体にとっては「よいことではない。」

汗は汗腺によって作られるが、この汗腺は汗を作るだけではなく、汗を対外に出す働きも持っている。そして多くの汗腺が活発に働いていれば、蒸発しやすいさらさらした汗が作られ、体温調節がスムーズに行われる。汗腺は人の体には200~500万か所ほどあるが、通常、そのうちの半分程度が働かずに休んでいる。そして、通常でも半分しか働いていないのに、冷房を多用するなどして汗を出さないでいると、さらに休む汗腺が増えていく。

働いている汗腺が100ヶ所あって、そこで100ccの汗を作って出すという処理をしなければならないとして考えてみよう。その時にもし冷房のきいた部屋に入り「汗腺が50ヶ所しか働かなくなれば、」1ヶ所当たり1ccの処理のはずが、2倍の2ccの処理になる。そうなると、処理が間に合わず、塩分などの体内に吸収されるべき成分を含んだままの汗が体外に出てしまうことになる。このような汗はべたべたとしており、蒸発しにくく、「蒸発することで体温調節をする」という汗の役割をうまく果たせない。

休む汗腺を増やさないためには、日ごろから汗が出る時にはそのまま出すという生活をしたほうがいい。飲食物に気をつけることも有効である。汗が出ている時に冷えた物を取ると、脳が「体が冷えた」と判断し、汗を止めてしまうので注意が必要だ。

68.

人生には重大な決断をしなければならない時がある。そんな時に一番やってはならないのは、周りの意見に流されてしまうことだ。もちろん信頼できる人たちにアドバイスを求めるのは、悪いことではない。

 しかし何よりも大切にしなければいけないのは、まずはしっかりと自分の気持ちと向き合うことだ。自分が何をしたいのか、どうなりたいのか。新しいアクションを興すには、まずしっかりと自分の気持ちを確認しなければならない。

69.

以下は、ある調査に関する記事である。

最近、格安航空会社に高い関心が寄せられているようだ。ある調査で、この1年に国内の旅行や帰省で飛行機を利用した20~60代の男女に「今後格安航空会社を利用したいか」を聞いた。その結果、「利用したい」または「やや利用したい」と答えた人の割合は、20代男性が91%でもっとも多く、以下、40代男性、30代男性、20代女性、30代女性と続くが、いずれも約70%と高い。50代、60代の男女ともにやや割合が下がるが、最も低い40代女性でも半数を超えていた。

70.

美術館に皆展示してあるものに正解は一つもない。その作品をどう観るかはまったくの自由だ。

もちろん、その作品を制作したアーティストの意図は存在する。しかし、それは決してただ一つの正解ではない。作者も考えていなかったような見方や、読み方ができることが芸術作品の魅力なのだ。優れた作品は作者の意図を軽々と超えて、観客の心のなかで多様な気づきを生み出していく。多様な解釈ができることは、優れた美術作品の条件だと言ってもいい。

しかし、日本人は、この「答えがない」ことが苦手なのだ。「美術は難しい」「絵はわからない」という声をよく聞くのは、多くの日本人が美術や絵の見方に「正解」があると表いるからである。欧米ではこうした声は聞かれない。「美術は好きじゃない」「絵には興味がない」という人はいる。しかし、「わからない」ものだと思っている人はあまりいないのではないかと思う。

ただし、「絵が変わらない」と当惑気味につぶやくのは大人たちだけだ。子供はそんなことは言わない。
美術館で子供たちは、それぞれのやり方で作品を受け止める。(中略)

面白いと思えばハマる。思わなければ忘れてしまう。子供たちと美術の最初の出会いはそれでいいのだと思う。

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